宇和島市、司馬遼太郎氏ら著名人の定宿「木屋旅館」購入へ
愛媛県宇和島市は、作家の司馬遼太郎氏ら著名人が定宿としていたことで知られる同市本町追手の旧「木屋旅館」を観光スポットとして活用するため、土地と建物を購入することを決めた。購入費などとして9100万円を17日開会の9月定例議会に提案する。
木屋旅館は、明治44年に建築された。敷地面積は約540平方メートルで、木造2階(一部3階)建て延べ約870平方メートル。司馬氏のほか、作家の五木寛之氏や元首相の犬養毅氏、医師で政治家の後藤新平氏など、多くの著名人が宿泊したことで知られる。
しかし、老朽化が進み、平成7年に廃業。現在は市観光協会が旅館の一部を借り受け、自転車タクシーの待合所として活用している。
市では、木屋旅館が歴史的・文化的に価値があると判断。土地購入費に6000万円、建物改修費に3000万円などを計上している。改修後は国の有形登録文化財の申請を行う予定。
岡野昇副市長は「文化的な価値から、旅館としての保存が一番望ましいと考えている。観光客を誘客し、中心市街地を活性化する交流拠点として活用していきたい」と話す。
所有者の平川悦子さん(81)は「古い建物ですが、できれば修理して残してほしいし、市の活性化に役立てば」としている。
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