歴史を紀行する




読み:れきしをきこうする
ジャンル:紀行文
収録作:
1. 竜馬と酒と黒潮と〔高知〕
2. 会津人の維新の傷あと〔会津若松〕
3. 近江商人を創った血の秘密〔滋賀〕
4. 体勢の中の反骨精神〔佐賀〕
5. 加賀百万石の長いねむり〔金沢〕
6. “好いても惚れぬ”権力の貸座敷〔京都〕
7. 独立王国薩摩の外交感覚〔鹿児島〕
8. 桃太郎の末裔たちの国〔岡山〕
9. 郷土閥を作らぬ南部気質〔盛岡〕
10. 忘れられた徳川家のふるさと〔三河〕
11. 維新の起爆力・長州の遺恨〔萩〕
12. 政権を亡ぼす宿命の都〔大阪〕

内容
幕末――松陰を筆頭に過激につっ走った長州。西郷、大久保と大人の智恵を発揮した薩摩。容保を頂点とした会津の滅びの美学――危機の時ほど、その人間の特質が明瞭に現れる時はない。風土と人物との関りあい、その秘密、ひいては日本人の原形質を探るため、日本史上に名を留める各地を歴訪し司馬史観を駆使して語る歴史紀行

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"歴史を紀行する"のレビュー

(評価:5)
読み易い歴史紀行
レビュアー: shiba-ryo.com
2006-03-27
日本歴史に大きな影響を与えた十二箇所の土地を訪問し、その土地の歴史・人情・風景などを描いた紀行文。枚数の都合上「街道をゆく」ほどその土地々々を深く描いてはいませんが、ツボは押さえられていてとても読み易い作品となっています。

それぞれの章のタイトルを見ればだいたい想像がつきますが、司馬作品での登場頻度が高い土地を描かれていてどれも興味深い内容ばかり。この作品をとっかかりに歴史長編や街道をゆくを読んでゆくのもいいですし、逆に長編や街道を読んでからこちらを読んでも十分読み応えがあると思います。(自分は後者のタイプでした)

初心者でも上級者でも気軽に楽しめて、それでいて内容が深い。典型的な司馬短編の良作です。


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