花咲ける上方武士道





読み:はなさけるぜえろくぶしどう
ジャンル:歴史小説
時代:幕末
巻数:1

武家もそろそろしまいだな―幕末、京の公家達は武家の実体を知ることが急務になった。朝廷の秘命を帯びて江戸下向する公家密偵使、高野則近。従うは大坂侍百済ノ門兵衛、伊賀忍者名張ノ青不動。甲賀刺客との凄惨な血闘あり、風雅な恋あり、面白さ抜群の傑作長篇。

内容
武家もそろそろしまいだな―幕末、京の公家達は武家の実体を知ることが急務になった。朝廷の秘命を帯びて江戸下向する公家密偵使、高野則近。従うは大坂侍百済ノ門兵衛、伊賀忍者名張ノ青不動。甲賀刺客との凄惨な血闘あり、風雅な恋あり、面白さ抜群の傑作長篇。

印象に残った一節
・「お公家はんなんて、ねやのうそを考える老舗はんやもんな」
「そうかもしれない。おれたちの先祖は詩歌をつくっては、うそをよりうつくしいうそにすることに、いのちを燃やしてきたからな。ねやの営みというものは、それだけではけものの交わりとかわらない。うそがあってこそ、人の男女のうつくしさが生まれる。忘れぬ、とはそうした意味だ」

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"花咲ける上方武士道"のレビュー

(評価:3)
剣と色恋。公家侍の空想小説
レビュアー: shiba-ryo.com
2006-04-28
「風神の門」「風の武士」「妖怪」などと同系統の、痛快無比な娯楽時代小説。
簡単に言うと、架空の主人公が人間離れした体技で敵と戦い、そして多くの美しい女たちが登場して作品を彩る。といった内容です。

主人公は無敵の剣術を身につけた公家の公達、というかなり"有り得ない"設定なんですが、公家が主人公というのが一風変わっていておもしろい。また公家千年の恋の歴史と文化みたいものなのが作品中随所に登場し、他の武士を主人公とした作品と一味違ったおもしろさが味わえました。

物語前半はかなり盛り上がるのですが、後半から徐々に展開が投げやりになり、大味になってゆくのがとても残念です。なんというか、連載の義務感だけで書かれているような印象を受けました。終わり方もかなり微妙。。

そういうわけで少し不満は残りますが、これはこれで肩の力を抜いて気軽に読める、なかなか楽しい一冊だと思います。


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