酔って候
読み:よってそうろう
収録作/主な登場人物:
1. 酔って候/山内容堂
2. きつね馬/島津久光
3. 伊達の黒船/伊達宗城
4. 肥前の妖怪/鍋島閑叟
激動の幕末期、藩主として後世に名を残した山内容堂、島津久光、伊達宗城、鍋島閑叟の四人を描いた短編集。
内容
幕末の混迷期、なす術を知らない三百諸侯のなかで、自らの才質をたのみ、また世間の期待を集めた「賢侯」たち。かれら土佐の山内容堂、薩摩の島津久光、伊予宇和島の伊達宗城、肥前の鍋島閑叟は「藩主なるがゆえに歴史の風当りをもっともはげしく受け、それを受けることによって痛烈な喜劇を演じさせられた」。
印象に残った一節
・商いは、魅力である。同じ反物でも魅力あるあきんどの手で売られると、生地ばかりか柄まで冴えてみえるものだが、貧乏くさい嘉蔵の手にかかると、たばこも馬糞のように人にはみえるのであろう。――伊達の黒船
・(金だ)とおもった。天下を動かしているのはもはや士農工商の階級ではない、金が動かしている、と思った――肥前の妖怪
・「孔子、孟子は尊敬するに足らぬ。なぜならばかれらをいまの日本に生まれしめても一隻の軍艦も造れまい。空論を戦わせているうちに国がほろぶ」――肥前の妖怪
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2006 年 4 月 24 日 8:02 AM
酔って候
酔って候 幕末の時代小説は、いわゆる志士たちの話が多い。 その中で本書は、藩主……
2008 年 5 月 26 日 1:37 AM
「酔って候」を読む。
幕末の動乱期を生きた4人の藩主を描いた短編集。その中から特に印象に残った二編の感想。
表題作「酔って候」。
前土佐藩主・山内容堂が主人公……