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"花の館・鬼灯"のレビュー
(評価:5)
権力に魅入られた人たち
レビュアー: shiba-ryo
2011-05-19
司馬遼太郎がその長い作家人生の中で描いた2つの演劇脚本をまとめた作品。
まず第一作目が花の館。昭和45年の作品。
主人公日野富子はまさに"魔性の女"という表現がぴったりの描かれ方。
権力に魅入られた人間の残酷さがよく表現されていますが、同時に芝居がかった表現を使うことで滑稽さも出ており、それが相まって独特の雰囲気が出ています。
それから第二作目の鬼灯。こちらは昭和50年の作品。
主人公は荒木村重。信長への謀反の失敗と逃亡を通し、権力の脆さ、儚さなどを描いています。
花の館はセリフの応酬がほとんどでしたが、5年後の鬼灯ではセリフはもちろん、舞台上の小道具、大道具、照明から、俳優の演じ方や細かい心理描写まで、演出に対する注文がより細かく、随所に見られるようになります。
そうした"注意書き"によって司馬遼太郎が物語を描く際、頭の中に持っているイメージを知ることができ、興味深いです。
この本が芝居の脚本として良いのか悪いのか素人なのでよくわかりませんが、物語としては二作品とも最高におもしろかったです。
小説とは一味違った司馬作品。機会があれば生の芝居もぜひ見てみたいです。
まず第一作目が花の館。昭和45年の作品。
主人公日野富子はまさに"魔性の女"という表現がぴったりの描かれ方。
権力に魅入られた人間の残酷さがよく表現されていますが、同時に芝居がかった表現を使うことで滑稽さも出ており、それが相まって独特の雰囲気が出ています。
それから第二作目の鬼灯。こちらは昭和50年の作品。
主人公は荒木村重。信長への謀反の失敗と逃亡を通し、権力の脆さ、儚さなどを描いています。
花の館はセリフの応酬がほとんどでしたが、5年後の鬼灯ではセリフはもちろん、舞台上の小道具、大道具、照明から、俳優の演じ方や細かい心理描写まで、演出に対する注文がより細かく、随所に見られるようになります。
そうした"注意書き"によって司馬遼太郎が物語を描く際、頭の中に持っているイメージを知ることができ、興味深いです。
この本が芝居の脚本として良いのか悪いのか素人なのでよくわかりませんが、物語としては二作品とも最高におもしろかったです。
小説とは一味違った司馬作品。機会があれば生の芝居もぜひ見てみたいです。
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