尻啖え孫市




読み:しりくらえまごいち
主な登場人物:雑賀孫市
ジャンル:歴史小説
時代:戦国
巻数:1

紀州雑賀の傭兵集団の頭領、雑賀孫市を通して戦国日本の地殻変動的な変化を描く

内容
元亀元年2月、信長の居城岐阜城城下にふらりと姿を現わした男、真赤な袖無し羽織、2尺の大鉄扇、従者には日本一と書いた旗を持たせる。その名は雑賀孫市、鉄砲3千挺の巨大な威力で知られる紀州雑賀党の若き領主である。天下統一の野望に燃える信長は策士木下藤吉郎を通じ友誼を求めるが…。戦国の快男児を描く痛快小説。

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  1. 『音の惑星』 on the web... より:

    『尻啖え孫市』―痛快!!“雑賀孫市”の闘い…

    ↓読み始めると停まらなくなり、凄い勢いで読了してしまった作品を御紹介したい… 尻啖え孫市 新装版(上) (角川文庫) 尻啖え孫市 新装版(下) (角川文庫) ↑タイトルの「尻啖え」(しりく…

"尻啖え孫市"のレビュー

(評価:5)
小説家司馬遼太郎の真髄
レビュアー: shiba-ryo.com
2005-05-21
本書の主人公は紀州雑賀の傭兵集団の頭領である雑賀孫市(本名:鈴木重秀)。
孫市の立場を通して戦国期を描いているため、"鉄砲伝来による戦争形態の変化"と"浄土真宗の爆発的な普及による市民の精神の変化"の2点が主題となっています。

歴史家司馬遼太郎としては戦国日本の地殻変動的な変化を描くにあたり、孫市という人物はまさにうってつけで、その試みも見事に成功しています。ですが、本書に関しては歴史家よりも小説家としての司馬遼太郎の魅力が最大限に発揮されていると思います。

孫市の天衣無縫な振る舞いや人生哲学。鉄砲による激しい火力戦、日本初の一神教がもたらした市民の精神の激変など、全編を通して人物や時代背景が見事に描かれ、エネルギーに満ち溢れています。
中でも、クライマックスの雑賀衆と織田軍の戦いは圧巻です。

念仏を唱えながら死を恐れずに戦う一向宗門徒たちが織田軍とぶつかる様子は物凄い迫力で、読んでいて頭に映像や音が浮かび上がってくるほどでした。

司馬遼太郎の小説家としての才能が如何なく発揮されている、本当に読み応えのある一冊です。戦国期の激動を感じたい人はぜひ読んでみてください。


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