歴史の中の日本




読み:れきしのなかのにほん
ジャンル:随筆集

歴史にまつわる小話、自身の日常を描いたエッセイなど、著者が雑誌や新聞などに寄稿した合計52編を収録した一冊

内容
司馬史観という言葉がある。歴史小説の世界に革命的な変化をもたらした著者が、圧倒的に読者をひきつけてやまないものは何か。それを人は司馬史観と呼ぶ。研ぎすまされた歴史観と豊かな創造力は、激動する歴史の流れと、その中に浮沈する多彩な人間像をみごとにとらえ、それをわれわれ現代人自身の問題として明快に解き明かす。

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"歴史の中の日本"のレビュー

(評価:5)
司馬遼太郎の意外な一面
レビュアー: shiba-ryo.com
2005-05-15
歴史にまつわる小話、坂の上の雲などの長編を書き終わった後の心境を綴ったもの、自身の日常を描いたエッセイなどなど、著者が雑誌や新聞などに寄稿した合計52編を収録した一冊です。
いずれも数ページ程度の短い作品ばかりですが、司馬遼太郎の豊富な歴史知識や独自史観から生み出される文章はすべてがおもしろく、あっという間に読み終わりました。

歴史系の作品以外のエッセイも非常におもしろく、特に「私の愛妻記」は印象深い作品でした。著者と奥さんの馴れ初めから結婚、結婚後の生活を描いているのですが、ほのぼのとしていて読んでいて思わず微笑んでしまうような内容になっており、昭和の三大作家に挙げられるほどの著者にもこんな可愛い一面があるんだなぁ、と意外な思いがしました。

どちらかというと本作品は司馬作品初心者よりも、すでに何冊か司馬作品を読んでファンになっている人向けだと思います。歴史への造詣を深めつつ、司馬遼太郎の意外な一面にも触れられる、おもしろい一冊だと思います。


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