義経




読み:よしつね
主な登場人物:源義経
ジャンル:歴史小説
時代:平安末期
巻数:上下

鞍馬山での幼少期から悲劇の最期まで。天才的戦術家義経の生涯を描く長編

内容
(上)みなもとのよしつね――その名はつねに悲劇的な響きで語られる。源氏の棟梁の子に生まれながら、鞍馬山に預けられ、その後、関東奥羽を転々した暗い少年時代……幾多の輝かしい武功をたて、突如英雄の座に駆け昇りはしたものの兄の頼朝に逐われて非業の最期を迎えてしまう。数奇なその生涯を生々と描き出した傑作長篇小説。
(下)義経は華やかに歴史に登場する。木曽義仲を京から駆逐し、続いて平家を相手に転戦し、一ノ谷で、屋島で、壇ノ浦で壊滅させる……その得意の絶頂期に、既に破滅が忍びよっていた。彼は軍事的には天才であったが、あわれなほど政治感覚がないために鎌倉幕府の運営に苦慮する頼朝にとり、毒物以外の何物でもなくなっていた。

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"義経"へのトラックバック(5件)
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  1. 三匹の迷える羊たち より:

    読書感想「義経」
    読書感想「義経」
    義経〈上〉
    義経〈下〉
    【評価】★★★

  2. <徳島早苗の間> より:

    司馬版「義経」読了。
     本年度NHK大河ドラマの主人公・滝沢タッキー義経は†情愛の人†と多少美化されているきらいがあるが、本書では彼の長所・短所がより露骨に端的に描かれていてまさに「……

  3. 平太郎独白録 親愛なるアッティクスへ より:

    驕れる者も久しからず
    親愛なるアッティクスへ

    今年は大河ドラマ「義経」ですね。全然、見てませんが(笑)。
    大河ドラマと言えば、昔あったNHKの大河ドラマ「新平家物語」を覚えて……

  4. 神様はその辺をウロウロしていません より:

    【時代小説】『義経』

    日本史は、彼をもって初めて英雄というものを手に入れた。

     『義経』(上・下)

      司馬遼太郎著,文春文庫,
      ★★★★

  5. 司馬遼太郎を読む : 司馬小説の魅力「物語の出だし」 - 管理人コラム より:

    [...] 個人的に出だしの印象が強かった作品は義経と翔ぶが如く。 [...]

"義経"のレビュー

(評価:5)
強すぎる復讐心が生んだ奇跡と悲劇
レビュアー: shiba-ryo.com
2005-05-15
本書を読んだ後、義経の人生とは一体何だったのか、ということを考えさせられましたが、自分の中での結論は「強すぎるの復讐心が生んだ奇跡と悲劇」に落ち着きました。

一ノ谷や屋島での大勝を実現した思考方法はまさに復讐の念から「平家を倒す」ことだけを考え、極限まで作戦を合理化した結果だと思うし、また「政治的痴呆と異常な好色」という性格にしても復讐だけを考えて成長したための代償だったのではないでしょうか。
結果、バランスが悪い、軍神が乗り移った子供のような人間になってしまい、偉大な奇跡と悲しい最期が残ってしまったのだと思います。


また義経の生涯はもちろん、頼朝の権謀術策ぶりや鎌倉府の原理、源平の伝統的風習など、今まで知らなかった史実を学ぶことができ、強い感銘を受けました。
表面上しか教えない学校での歴史教育にはない、歴史を深く読み解いて知識を得ることができる、司馬作品らしい貴重な一冊だと思います。


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