人斬り以蔵




読み:ひときりいぞう
収録作/主な登場人物/概要:
1. 鬼謀の人/大村益次郎/幕末の天才戦略家の劇的な生涯
2. 人斬り以蔵/岡田以蔵/幕末に猟奇的な暗殺事件を繰り返した以蔵の行動と心理を描く
3. 割って、城を/古田織部正/茶器の魔性にとりつかれた大名のしたたかな生涯
4. おお、大砲/中書新次郎/三百年間保存された大砲を通し封建制をするどく描く
5. 言い触らし団右衛門/塙団右衛門/武士のほまれ”功名”にすべてを捧げる一騎武者
6. 大夫殿坂/井沢斧八郎/新選組隊士に斬られた兄の仇を執念深く追う
7. 美濃浪人/所郁太郎/井上馨の命を二度も助けた志士の奇妙な運命
8. 売ろう物語/後藤又兵衛/戦国期の武士と商人を同姓同名同郷の二人を通して描く

内容
自己流の暗殺剣法を編み出し、盲目的な殺し屋として幕末の世を震えあがらせた岡田以蔵の数奇な生涯を描く表題作。日本陸軍建軍の祖といわれる大村益次郎の半生を綴った『鬼謀の人』ほか、『割って、城を』『おお、大砲』『言い触らし団右衛門』『売ろう物語』など。時代の変革期に生きた人間の内面を鋭く抉り、長編とはまた異なった人間理解の冴を見せる好短編全8編を収録する。

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  1. 司馬遼太郎を読む より:

    岡田以蔵の所有とされるピストル公開 高知
    幕末に活躍した土佐勤王党の岡田以蔵の所有とされるピストルの公開が1日、……

  2. 神様はその辺をウロウロしていません より:

    【時代小説】『人斬り以蔵』

    織部正の陰謀は、すでに善十を竹内峠からよんだときから、周到にすすめられていたのであろう。
    織部正は、自分の人生を自分の手で割り砕いた…

"人斬り以蔵"のレビュー

(評価:5)
封建主義の滑稽さと恐ろしさ
レビュアー: shiba-ryo.com
2005-05-15
司馬遼太郎らしい歴史の脇役たちの活躍を集めた名短編集で、どれも読み応えのある作品揃いです。中でも特に印象に残ったのが大坂ノ陣から幕末まで伝え続いたブリキトース砲にまつわる物語を描いた「おお、大砲」。
無機物である大砲を通し、"封建制"という社会制度をおもしろおかしく描く様子はとても滑稽であり、また反面、制度でがんじがらめにされる社会の恐ろしさについても考えさせられる、非常に興味深い作品でした。


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