バルチック艦隊司令長官の手紙 ロシアで発見


 日露戦争でバルチック艦隊を率いたロジェストウェンスキー中将が、決戦の場となる日本海へと向かう航海の中で記した手紙31通が遺族のもとで保管されていることが、山梨学院大のコンスタンチン・サルキソフ教授(政治学)らの調査・研究で明らかになった。自軍の状態を冷静に判断し、「この艦隊は滅亡する」などと本音が記されていた。状況判断のできない傲慢(ごうまん)な愚将と描かれてきた従来の提督像とは相当に隔たる内容だ。

 ロ中将を日本人に印象づけているのは司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」だろう。成田龍一・日本女子大教授(日本近現代史)は「日露戦争は戦後歴史学の大きな弱点。人々が知りたい戦場の光景を伝えなかった。司馬さんの作品に相当する歴史書は見あたらない」と指摘する。

 戦争の行方を決めた歴史的海戦の責任者であるロ中将は陰の主役といった役回りで登場し、「あれは愚物だ」と司馬さんは描いた。

 「規律をよろこび、ボーイ長のような職業性格」で「よほど臆病(おくびょう)な人かもしれない。かれはこの大艦隊の司令長官であるには、その点でもっともふさわしくなかった」「日本艦隊をのこらず海底へたたき沈めるであろうとおもっていた。皇帝の官僚にふさわしいスマートさと、宮廷遊泳術によって海軍軍令部長にまでなったのである」とも書かれている。

続きは
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200710250144.html

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