【次代への名言】11月15日・坂本龍馬

 「同志をつのり、朝廷より先ヅ神州をたもつの大本(タイホン)をたて、日本(ニッポン)を今一度せんたく(洗濯)いたし申(もうし)候」(坂本龍馬)

 坂本龍馬は天保6(1835)年のきょう、裕福な町人郷士の次男として高知城下に生まれた。薩長同盟の礎を築き、大政奉還と維新後の国家体制の原案を練り、当時、通商と軍事の主役だった海運に着目し、海援隊を組織した。だが、そんな業績にもまして、龍馬という人間がわれわれをひきつける。彼は、後世に最も愛された幕末の志士だろう。

 龍馬が残した文章は案外少ないのだが、彼の人柄をほうふつとさせるのが、3歳年上の姉、乙女(おとめ)への手紙の数々である。冒頭の一文は、文久3(1863)年6月29日付なのだが、次のような一節もある。「私が長くこの世にあるものと思っておられては、少し心外。かと申しましても、めったには死にません。私が死ぬ日は天下の大変…」

 不吉な予感は的中した。その4年後のきょう、つまり誕生日に龍馬は京都で暗殺される。維新を目の前にした、この悲劇をどう理解すればよいのか。司馬遼太郎は『竜馬がゆく』でつづっている。

 《暗殺などは、たとえば交通事故とすこしもかわらない。(中略)天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした》

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081115/acd0811150329001-n1.htm

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