街道をゆく (2) 韓のくに紀行




読み:かいどうをゆく からのくにきこう
ジャンル:紀行文
収録:加羅の旅/新羅の旅/百済の旅

内容
白村江の海戦、この大遠征のためにおおくの若者がかりだされた。日本書紀では”日本”という国名をつかっているが兵士たちに国家への意識があったかどうか。氏族という小世界の長老の命ずるまま軍船にのり、いつのまにか涯もない大海によどんで泛んでしまったというのが実感であったろう(本文より)

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"街道をゆく (2) 韓のくに紀行"のレビュー

(評価:5)
倭の国、日本
レビュアー: shiba-ryo.com
2007-11-06
韓流ブーム以降、親韓とか嫌韓とかいった言葉がさかんに使われていますが、近現代の表面的な事象だけをみて好きとか嫌いとかを論じる前に、まず本書を読んでみることをおすすめします。

前半は非常に退屈です。1971年という日韓国交正常化から6年しか経っていない時期のためか、韓国への配慮が随所にみられるような文章になっており、全体的にもどかしさが感じられます。

が、中盤からは歴史的なしがらみもあまりない古代朝鮮、高句麗・新羅・百済の三国時代に言及するようになり、いつもの司馬遼太郎らしさが戻って俄然おもしろくなってきます。


日本と朝鮮は民族としてのルーツも、顔かたちといった造型も同じものを持っていますが、内面はまったく持って違います。

詳細は割愛しますが、本書を読むと、儒教文明国である中国・朝鮮と、非儒教文明国の日本では水と油くらいの違いがあり、相互に理解しあうのはかなり難しいことだということがわかります。

結局、韓国人からするとあくまでも日本は"倭"ということのようです。もちろん日本帝国主義へのうらみつらみもあると思いますが、根底には「儒教も知らない非文明民族、倭」として見下している(いた)気持ちが強く作用していると思います。

サッカー日韓戦における異常なまでのヒートアップ、妄信的な民族主義など、ここから始まっていると思いますし、また、そう考えることで納得できるようになります。


つまり、(良い悪いは別として)日本と韓国は価値観がまったく違うということです。
が、両国は地理的に非常に近接しているため、お互い干渉せずに無関心でいることはできません。

この相手と付き合っていくには、まず相手のこと、特に歴史をよく知ること。そしてその上で好悪の感情は捨て、利害関係のみで付き合っていくのがベストだと考えてます。

韓国のことをどうのこうのと論じる前に、まずは最低限の歴史知識を身につけることから始めるべきだと思います。


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