街道をゆく (15) 北海道の諸道




読み:ほっかいどうのしょどう
ジャンル:紀行文

内容
道南の函館では『菜の花の沖』の高田屋嘉兵衛、この町で布教したロシア正教のニコライ神父の生涯を考える。江差港には、幕府海軍の主力艦で、沈没に榎本武揚が戦意を失った開陽丸が眠る。旅のクライマックスは道東の陸別。『胡蝶の夢』の主人公のひとり、関寛斎の終焉の地でもある。晩年に極寒の地を開拓、深く慕われつつ劇的に生涯を閉じた。今は妻と眠る寛斎への筆者の思いは深い。

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"街道をゆく (15) 北海道の諸道"のレビュー

(評価:4)
十津川街道編完結
レビュアー: shiba-ryo
2009-04-22
本作は菜の花の沖など他の北海道に関連する作品と重複する内容が多く、これまでのおさらいのような感覚で読みました。

そんな中、十津川街道編(第12巻)とかかわりがある新十津川村を訪れた場面が非常に印象深かったです。

洪水で壊滅的打撃を受け、開拓民として北海道に渡った十津川郷の人々。その後苦難の時を経て、100年後の現在では子孫たちが豊かな生活を送っているのですが、「ああ、彼らの苦労は報われたんだなぁ」と思ってなんだかほっとした気持ちになりました。地道な努力が報われるというのは、やはりいいものです。

十津川村のことばかりになってしまいましたが、稲作や防寒から社会・文化をひもとくところなど、司馬遼太郎らしい鋭さも随所に見られます。北海道に興味がある方はぜひ一読してみてください。


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