街道をゆく (1) 甲州街道、長州路ほか





読み:かいどうをゆく こうしゅうかいどう、ちょうしゅうじ
ジャンル:紀行文
収録:湖西のみち/竹内街道/甲州街道/葛城みち/長州路

内容
「街道」に息づく歴史、行き交った人々、その土地で出会った人との心のやりとりなどを綴るシリーズ。第1巻は、湖西のみち、竹内街道、甲州街道、葛城みち、そして長州路を歩く。

印象に残った一節

日本の政治というのは、結局は無数の利益団体の欲望を調整するだけの機能にすぎないようである。逆にいえば、それだからこそ日本史上最初の活性力に富んだ経済社会ができたともいえるが、しかしその裏目が出てきて、たとえば大和が大和ではなくなってしまった。日本の建設会社というものは一年も遊んでいればつぶれてしまうのにちがいなく、だから絶えず道路やダムを生産しつづけねばならない。建設会社をつぶさないためには調整権力としてはたえまなく新道路の建設を企画せねばならないのであろう。(葛城みち)

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"街道をゆく (1) 甲州街道、長州路ほか"のレビュー

(評価:5)
長い旅路の最初の一歩
レビュアー: shiba-ryo.com
2007-10-17
全43巻(文庫)におよぶ大長編の第1巻。本巻では関東から近畿、長州と日本各地の街道を訪ね歩き、各地の歴史をひもといていきます。

いずれも佳編揃いで読み応えがありますが、なかでもおもしろいのは長州路。世に棲む日日、竜馬がゆくなどの幕末歴史小説で既出ではありますが、やはり激動の幕末におけるエネルギーの中心である長州に関する文章は、読んでいてワクワクします。

これから43巻分、間接的ですが司馬先生の長い旅路のお付き合いができると思うと、非常に楽しみです。


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