長安から北京へ




読み:ちょうあんからぺきんへ
ジャンル:旅行記

内容
熱烈歓迎レセプションの親疎序列から批林批孔の状況を類推し、洛陽の隋唐期地下糧食庫を見て、安禄山を、楊貴妃を、さらに青銅・鉄器文化に思いを致す。歴史の中に生きる作家司馬遼太郎が文革後の中国を行く思索紀行。

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"長安から北京へ"のレビュー

(評価:4)
中国の本質
レビュアー: shiba-ryo.com
2007-06-19
司馬遼太郎が昭和50年に訪中し、実際に中国の地を踏み、人と交わった経験をもとに綴った旅行記。

全編を通して司馬遼太郎らしさが薄いというか、歯切れが悪い感じがしました。中国に対して遠慮があるのか著者自身の本音はやんわりと包み隠しており、婉曲な表現が多いような印象を受けます。(自分が中国にあまり良い印象を持っていないため、そう思えるだけのことかもしれませんが)

著者の訪中旅行のすべての行程は共産党がお膳立てしたものであり、どこまでが本当の姿で、どこからが作られた姿なのかは正直分かりません。が、それでも中国という国家の体の芯からにじみ出る儒教的価値観をすべてを消し去ることはできなかったようで、その点を冷静に分析し、解説してくれる点は非常に興味深いです。

結局中国というのは良くも悪くも儒教の国であり、21世紀になった今も、そして今後も変わらないのだと思います。中国と交流し、交渉していくにはまず儒教の価値観を知らなくてはいけない。本書を読んで改めてそう思いました。


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