河井継之助の記念館に松 終焉の地 福島・只見町から移植

 幕末の長岡藩家老で、司馬遼太郎の小説「」の主人公・河井継之助(1827~68年)の生家跡地に建つ記念館(長岡市長町)の庭に、継之助の終焉(しゅうえん)の地・福島県只見町から2本の松が移植された。

 河井邸には当時、松の大樹が2本あり、その姿が天に昇る蒼龍(そうりゅう)を連想させたことから、継之助の号「蒼龍窟」の由来になったとされる。

 2本とも自然災害や戦火のため現存せず、その復活は関係者の長年の悲願だった。有志から寄付金が寄せられたことをきかっけに、昨年5月に記念館の「友の会」に植樹委員会が発足し、移植の動きが加速した。

 継之助は、北越戊辰戦争の長岡城奪還作戦で流れ弾を受けて負傷。会津へ逃れ、現在の只見町で息絶えた。

 今回、移植されたのは同町に植えられていた松2本(樹齢30年、高さ10~11メートル)。幹はまだ細いが勢いよく天に向かって伸びる姿に、記念館の稲川明雄館長は「会津の厳しい風雪に耐えた松が植樹され、苦労した継之助の魂が屋敷に戻ってきたようだ」と感激しきり。

 植樹セレモニーは20日に行われ、駆けつけた目黒吉久・只見町長は「貧しいながらも身を削り、継之助を迎えた地元の先人がいたことを誇りに思う」と話し、2本の松を「友好の証」に、長岡市との交流をさらに深めたいとした。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20090524-OYT8T00086.htm

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