飯田覚兵衛が植えた「大銀杏」 由来記した石碑が除幕
肥後(熊本)の大名・加藤清正の重臣、飯田覚兵衛(1562‐1632)が植えたとされるイチョウの由来を記した石碑を、覚兵衛の子孫の直喜さん(73)=福岡市南区=が建立。除幕式が26日、木が立つ同市中央区大名2丁目の日本たばこ産業(JT)福岡支店前広場であった。
作家司馬遼太郎さんの小説「覚兵衛物語」でも知られる覚兵衛は、若くして清正に仕え、侍大将に取り立てられた。猛将である一方で土木技術に優れ、普請奉行として熊本城築城にも尽力したとされる。
江戸時代になり加藤家は家禄(かろく)を没収。親密な間柄だった黒田長政に福岡に招かれた覚兵衛は、大名に屋敷を構える際に、清正をしのんで熊本城から持ち込んだイチョウの苗木を庭に植えたという。
イチョウは現在高さ約15メートル、幹回り4.7メートルに成長し、市の保存樹に指定されている。1952年に火災で表皮が焼けたり、地下鉄工事の影響で木が弱った時期もあったが、同支店が定期的に樹木医に診断させるなどして養生に務めており、地域の人々に「飯田屋敷の大銀杏(ぎなん)」と呼ばれ親しまれている。
熊本城が2007年に築城400年を迎えたことをきっかけに、直喜さんは石碑建立を思い立ち同支店に寄贈を打診、私費を投じて実現させた。
除幕式で飯田さんから目録を受け取った石井和之JT福岡支店長(54)は「この大イチョウは大名のシンボル。これからも保存に力を尽くしたい」とあいさつし、直喜さんは「熊本と福岡にゆかりのある覚兵衛という武将がいたことを市民に知ってほしい」と話した。
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