時代の風音




読み:じだいのかぜおと
ジャンル:対談集

堀田義衛、司馬遼太郎、宮崎駿による鼎談

内容
20世紀とはどんな時代だったのか―。21世紀を「地球人」としていかに生きるべきか―。歴史の潮流の中から「国家」「宗教」、そして「日本人」がどう育ち、どこへ行こうとしているのかを読み解く。それぞれに世界的視野を持ちつつ日本を見つめ続けた三人が語る「未来への教科書」。

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"時代の風音"のレビュー

(評価:5)
真の国際化とは
レビュアー: shiba-ryo
2010-04-20
このところ宮崎駿のアニメ作品をよく見るので、街道をゆくシリーズの合間に本書を読んでみた。

鼎談とは言ってもしゃべるのはほとんど司馬、堀田の両氏。割合にすると司馬5、堀田4、宮崎1くらい。

もともとのコンセプトが、「宮崎が尊敬する司馬、堀田両氏に教えを請う」というものなので、コンセプト通りと言えばそうなのだけれど、もう少し宮崎駿にもしゃべってもらいたかった。


序盤は三氏の息が合わないようなところがあるが、中盤から終盤にかけてエンジンが暖まるにつれておもしろくなってくる。

特に海外生活が長い堀田義衛と司馬遼太郎が、"今後の世界と日本の在り方"について語るあたりは興味深かった。また湾岸戦争やEC統合など、当時の時事問題について語っているのも勉強になる。

マクドナルドを食べ、リーバイスを履き、英会話を習うことが"国際化"だと思い込んでいる日本人にとっては、かなり印象に残る内容でうわべだけで世界のこと、国際化やアジアの共存などを唱えることがいかに独りよがりで滑稽なことかを教えてくれる。

堀田義衛と司馬遼太郎。
圧倒的な経験と知識を持つ両氏の口から語られる言葉は、とても深く、そしてありがたい。
二十一世紀を生きる日本人にとって、重みのある一冊だと思う。


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