日露戦争の戦況伝える電報発見 司馬遼太郎さんが表書き

 作家、司馬遼太郎さんが「坂の上の雲 断片」と表書きした、日露戦争の戦況を伝える電報をまとめたつづりが広島県の民家で見つかり、寄贈を受けた司馬遼太郎記念館(大阪府東大阪市)が20日、報道陣に公開した。

 電報は明治37年から38年までの計46通あり、発信地は東京。あて先は現在の静岡県掛川市にあったとみられる新聞社「ホーミンシャ」で、電報を受けた寄贈主の祖父が、1通ずつ台紙にのり付けして保存していた。表書きは昭和47、48年ごろ、親類が司馬さんの自宅を訪れて書いてもらったものという。

 電報の送り主は不詳だが、敵将の死など戦地の出来事を簡略に伝えた内容で、日付も史実とほぼ一致しており、ロシア国内の情勢を知らせる電報もある。「ロトソウゼウシセウ六セン」(露都騒擾(そうじよう)死傷6千)と書かれた明治38年1月24日の電報は「至急電報」の判が押され、サンクトペテルブルクで労働者のデモ隊が弾圧された「血の日曜日事件」の発生を伝えている。

 上村洋行館長は「一刻も早く多くの人に戦況を伝えようとした、当時のジャーナリズムの思いが伝わってくる」と話している。

 つづりは来年2月28日まで開かれている企画展「『坂の上の雲』が書かれた書斎風景とその時代」で、21日から展示する。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091020/acd0910202040005-n1.htm

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