須田剋太「2009『街道をゆく』原画展」5日間で来場1000人

 鴻巣市出身で司馬遼太郎作品の挿絵を担当した芸術家、須田剋太(1906~1990年)の原画展「2009『街道をゆく』原画展」(埼玉新聞社など後援)が好調だ。同市吹上富士見1丁目の吹上公民館で17日から始まり、21日には来場者が1000人を突破した。地元住民らで組織する須田剋太研究会は「吹上町が鴻巣市と合併した2005年以降、最も多いペース」と根強い人気ぶりを歓迎している。25日まで。

 剋太は旧吹上町で生まれた。合併後も毎年開催している作品展は今回で4回目だが、大阪府現代美術館所蔵作品を集めた「街道をゆく」の原画展は06年以来3年ぶり。「街道をゆく」第16巻「比叡の諸道」と、第17巻「島原半島・天草の諸道」から大江天主堂など鴻巣市で初展示となる計66点を厳選し、剋太芸術の魅力に迫っている。

 来場者の半数が市外からというのが特徴だ。同会によると、剋太の活動拠点だった神戸、西宮市などの関西方面をはじめ、長野県などからも足を運ぶ人が後を絶たない。剋太の作品は絵手紙の教科書にも使われており、参考にしようと訪れる人も多いという。

 21日、剋太の出身校でもある市立吹上小学校の5年生児童約90人が見学に訪れた。同会の加藤勉代表は「撮影禁止なので、展示の前に立ち止まり、作品をスケッチしていく熱心な人もたくさんいる。小学生は授業として見学に来てくれた。剋太は体育が苦手だったエピソードを話すと、〝大先輩〟を身近に感じていたようです」と、現在も多くの人に慕われる剋太の存在に声を弾ませていた。

 午前10時から午後5時まで。入場無料。

http://www.saitama-np.co.jp/news10/23/04l.html

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