国家・宗教・日本人





読み:こっか・しゅうきょう・にほんじん
ジャンル:対談集
収録作:宗教と日本人/「昭和」は何を誤ったか/よい日本語、悪い日本語/日本人の器量を問う

内容
宗教と日本人、「昭和」は何を誤ったか……、迷走する現代の状況をいかに克服して未来へつなげるのか!?ユニークな”司馬史観”で”日本人”を問い続けた偉大な作家と、ユーモア溢れる理論派で当代きっての読書家が、日本の諸問題をわかりやすく語りつくした対談集。心に問いかける「日本」への熱いメッセージ!

印象に残った一節
・もう、だいたいこれで終わりなんでしょう。日本のいわゆる発展は終わりで、あとはよき停滞、美しき停滞をできるかどうか。これを民族の能力をかけてやらなければいけないんです。

・われわれの国は天才を出すんだ、というような、社会的な一種の黙契があってイチローや野茂が出てきたのではない。天才を育てるより、むしろ平凡を目指している社会が今日に行き着いてしまったんです。バブルを起こしたのも平凡の極み。ボンクラの極みでバブルを起こし、そして銀行は全部棒を呑んだように突っ立っているだけで、果ては資本主義のすり鉢の底のようなアメリカで、ウォール街で怪しげなことをやる。

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"国家・宗教・日本人"のレビュー

(評価:4)
最晩年の対談集
レビュアー: shiba-ryo.com
2006-06-02
1995年、司馬遼太郎の最晩年に雑誌で連載された対談をまとめた作品です。

これまで自分が読んだ司馬作品は歴史小説やエッセイや対談など、ほとんどが昭和のものばかりだったのですが、この作品ではオウム真理教、野茂・イチローなど、10年経った今でも進行形で動いている"時事ネタ"の話題が多く、新鮮な印象を受けました。

また、最晩年の作品だけあって司馬遼太郎の発する言葉のひとつひとつが特別な重みを持っているように感じられます。40年以上に及んで歴史を学び、考え、描き続けた人の発する言葉だけあり、とても厳しく、そして深みがあります。自分たち若い世代はこうした言葉をしっかりと受け止めなければいけないと思いました。


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