街道をゆく (31) 愛蘭土紀行II




読み:あいるらんどきこう
ジャンル:紀行文

内容
首都ダブリンは島の東岸にある。私どもは、西へゆく。「アイルランド西部」といわれるこの地方にケルト的神秘がしみつき、さらには、不屈のアイルランド魂が形成された。もう一つ、民族語であるケルト語がこの地に残った。要するに、アイルランドの中のアイルランドへゆくのである。(本文より)

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"街道をゆく (31) 愛蘭土紀行II"のレビュー

(評価:5)
アイルランド西部へ
レビュアー: shiba-ryo
2010-03-18
第II巻ではアイルランド西部へ。ゴールウェイやアラン島まで足を伸ばす。

I巻は英愛の政治・経済・文化・芸術など、盛りだくさんの内容だったのに対し、II巻は自然地理に関する内容が多い。世界に誇るアイルランド西部の自然を巡っているので当然なのだが、I巻にくらべるとちょっと物足りないというか、のんびりした感がある。もっとも、それこそがアイルランド的なのかもしれないが。

そうかと思えば終盤ではダブリンに戻り、英愛間の(というよりアイルランドの一方的な)長きにわたる確執や、日愛友好の歴史などを語っている。中でもそうした事例をもとにした、国家、民族間の対立・紛争に関する考察が印象深かった。最後はアイルランドの未来を心配しつつ、紀行を終える。


自分はアイルランドについてはほとんど何の知識もない状態だったが、本書のおかげでアイルランドの国・人びとが非常に魅力的で、興味が尽きない存在だということを知った。ページをめくるごとに本当に多くの発見があり、さまざまなことを考えさせてくれる内容だった。

自分もいつかアイルランドを訪れ、豊かな自然や心穏やかな人びとに接してみたい、と思う。


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