街道をゆく (33) 白河・会津のみち、赤坂散歩




読み:しらかわ・あいづのみち、あかさかさんぽ
ジャンル:紀行文

内容
平安朝の貴族・文人が奥州に対していかにあこがれたか。「宮城野」ときくだけで、秋草の野をおもい、萩咲きこぼれるあわれさを思い、野を吹きわたる陸奥の風をおもうのである(奥州・白河のみち)
東京について書きたいが、まず巨大すぎる。変遷の歴史が他の都市にないほど大きい(赤坂散歩)

タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

関連ページ

"街道をゆく (33) 白河・会津のみち、赤坂散歩"へのトラックバック(0件)
トラックバックURL:

"街道をゆく (33) 白河・会津のみち、赤坂散歩"のレビュー

(評価:5)
無骨と数寄
レビュアー: shiba-ryo
2010-04-27
会津若松編。
和歌・俳句から源平、太平記、戦国、そして幕末まで。東北の玄関口、白河の関とその周辺地域が日本史におよぼした数々の影響を描いている。
舞台は東北だが、ほぼすべての話が日本全国レベルで展開される。特に平安後期以降、東夷(あずまえびす)と呼ばれた"もののふ"たちが歴史を動かしていく様子が躍動的で印象深かった。

無骨で高潔な会津武士は、日本人が美しいと感じる人間の型のひとつだと思う。
その型を生みだし、磨き上げた風土、文化、歴史は一見の価値のあるものだと思う。


赤坂編。
今でこそ東京中心部の繁華街だが、江戸開府当初は草深い土地だった赤坂。
東京人にとって馴染み深い溜池や山王などの地名のルーツから、上水道の敷設から都市化し、江戸の街となっていく様子などを詳しく描いている。
司馬遼太郎は「江戸日本はひとつの文明だった」と常々語っている。本紀行ではその江戸の新興住宅地である赤坂の発祥から現代にまでを辿ることで、江戸文化の真髄を探っている。



会津と赤坂。
地方と首都、無骨と数寄、双方まったく個性のことなる街だけれど、いずれも読み応えがあって素晴らしい紀行だった。


レビューを投稿する