街道をゆく (41) 北のまほろば




読み:きたのまほろば
ジャンル:紀行文

内容
太宰治が「悲しき国」と嘆いた津軽・南部・下北。稲作が始まって以来、”けかち(飢饉)”に悩まされてきた本州最北端の大地には縄文の豊かな生活の跡が埋まっていた! 三内丸山をはじめとする遺跡を巡りつつ、風土に即した生活とは何かを問い、この地が育んだ作家や板画家・棟方志功を思う。

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"街道をゆく (41) 北のまほろば"のレビュー

(評価:4)
陸奥の自然と人
レビュアー: shiba-ryo
2010-07-15
まほろばは、"素晴らしい場所"という意味の古代日本語。
つまり北のまほろばとは、狩猟採集生活を送る縄文人にとって"素晴らしい場所"だった、陸奥の土地。特に現在の青森県あたりを指しています。
その陸奥を紀行し、縄文人から坂上田村麻呂、源義経、津軽為信、棟方志功まで、この地域の歴史とそこに生きた人たちを幅広く描いています。

本作の主題は、陸奥の自然と人、と感じました。
雄大で厳しい自然と、それに接し育まれて生きた人たちの生活や文化を見ることで、日本人の一つの型である陸奥人の精神を探っていく、という印象を受けます。

全体的に考古学・民俗学的要素が強めです。個人的な好みから言うと少し物足りない感もありましたが、陸奥の自然や文化・生活を思い浮かべながら、ゆっくりページをめくるのも悪くなかったです。


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