十六の話




読み:じゅうろくのはなし
ジャンル:エッセイ・対談

収録

  1. 文学から見た日本歴史
  2. 開高健への弔辞
  3. アラベスク――井筒俊彦氏を悼む
  4. “古代史”と身辺雑話
  5. 華厳をめぐる話
  6. 叡山美術の展開――不動明王にふれつつ
  7. 山片蟠桃のこと
  8. 幕末における近代思想
  9. ある情熱
  10. 咸臨丸誕生の地
  11. 大阪の原形――日本におけるもっとも市民的な都市
  12. 訴えるべき相手がないまま
  13. 樹木と人
  14. なによりも国語
  15. 洪庵のたいまつ
  16. 二十一世紀に生きる君たちへ

内容
二十一世紀に生きる人びとへの思いをこめて伝える、「歴史から学んだ人間の生き方の基本的なことども」。山片蟠桃や緒方洪庵の美しい生涯、井筒俊彦氏・開高健氏の思想と文学、「華厳をめぐる話」など十六の文集。新たに井筒俊彦氏との対談「二十世紀末の闇と光」を収録。

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"十六の話"のレビュー

(評価:5)
たいまつの火
レビュアー: shiba-ryo
2010-08-09
八〇年代後半から九〇年代前半までに描かれた16作品を収録。16の話はそれぞれ関連性はなく、寄せ集め的な一冊となっています。
が、司馬遼太郎の作家活動の後期の作品群はいずれも読み応えがあります。特に後半5作品は"未来に生きる日本人へのメッセージ"であり、司馬遼太郎が残した"たいまつの火"ともいうべき内容で、非常に印象深いです。

今年は大河ドラマの影響で「竜馬がゆく」がよく売れているそうですが、読んだ人は「ああ、おもしろかった」だけで終わらせず、作品に込められた司馬遼太郎の意図もくみ取り、また他の作品にも興味を持ち、いずれはこういう作品もぜひ読んでもらいたいと思います。

この"たいまつの火"を一人でも多くの人が受けとり、未来の日本を創っていくことが、司馬遼太郎の願いではないかと思います。


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